熊本城マラソン

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明日、熊本に入り、熊本城マラソンを走ります。熊本城マラソンでありがたいのは、「コース内取材」が許されていることです。多くのマラソン大会では、基本的にコース内取材は許されているのかいないのかはっきりしません。しかし、熊本城マラソンは、事務局へ事前の別途申請を行い、それが受理されると、コース内での取材(撮影)が許可されるのです。

 先日取材した愛媛マラソンも、同じようなことをお願いしたのですが認められず、仕方がないので歩道を走って取材しました。東京マラソンも、大阪マラソンも、神戸マラソンも主催に入っているテレビ局のスタッフは許されているようなのですが、普通メディアのカメラは、コースに入って撮ることができません。仕方がないので、私たちはあの手、この手でナンバーカード(ゼッケン)を手に入れて、取材しているのです。あの手、この手といっても、不正をしているわけではありませんよ、念のため。

 大会によっては、主催者にお願いすると予備のナンバーカードを渡してくれたりする大会もありますが、それはあくまでランナーとしてコースに入っていいということで、メディアとして走らせていただけるわけではありません。

 ところが、熊本城マラソンは、スチールカメラでも、ランナーと観客の安全を最優先することを条件に(ほかにもいろいろと約束事はあります)、コースにスチールカメラが入れるのです。これは画期的なことで、この動きが多くの大会に広がってほしいと思っています。

 従来のマラソン報道は、エリートを中心に考えられていました。カメラ車といって、トラックの荷台にカメラマンが乗って、トップの選手を撮っています。ところが、今の大衆マラソンの時代に、マスコミが伝えたいのはトップのランナーの姿だけではありません。

 そして、記者もカメラマンも、マラソンを走れる人が増えてきています。走ってレポートするというスタイルが、特異なものではなくなりつつあります。よりリアルに大会の様子を伝えるためには、走りながら撮るしかないというスタンスでいる本誌のようなメディアにとって、熊本城マラソンの新しいメディア対応は、大歓迎です。

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