たけしの健康エンターテイメント!みんなの家庭の医学9月6日放送
【「長引く症状の本当の原因ズバリ教えます」日本が誇る名医が集結!
セカンドオピニオン!(1)すぐ疲れる60代女性原因は…ホルモン異常
(2)独自のテストで判明治らない足・腰の痛み原因は背中の「糸」
(3)夜になると出るセキ原因は…肺でなく心臓
(4)ぽっこりお腹でがん名医の手術で克服密着
(5)手足のむくみで判明生理不順と頭痛…実は脳に腫瘍】の詳細情報です。
◎司会:ビートたけし
◎ゲスト:五月みどり、笑福亭鶴光、峰竜太、研ナオコ、ガダルカナル・タカ、
TKO(木本武宏・木下隆行)、冨永愛
◎専門家ゲスト:
・内分泌内科:小田原雅人(東京医科大学副院長)
・整形外科:駒形正志(厚生中央病院脊椎脊髄外科部長)
・呼吸器科:谷口正実(独立行政法人国立病院機構相模原病院呼吸器科病態総合研究部長)
・女性専門外来:片井みゆき(東京女子医科大学東医療センター性差医療部部長)
・皮膚科:川端康浩(川端皮膚科クリニック院長)
・消化器外科:米村豊(草津総合病院NPO法人腹膜播種治療支援機構)
■女性特有の悩み:名医のセカンドオピニオン
片井みゆき(東京女子医科大学東医療センター性差医療部部長)
●症例1:吉田美沙子さん(31歳女性)
【症状】
(1)生理不順
(2)発汗
(3)頭が重い
【ファーストオピニオン】ストレスによる月経不順(性腺機能低下症)
【セカンドオピニオン】脳下垂体腫瘍
※名医の視点(1)謎の生理不順(2)指や足のサイズが変化した(3)高い声が出なくなっていた
●不定愁訴の影に潜む、年代別に多い病
・20~30代…バセドウ病
首の正面、のどぼとけのすぐ下にある甲状腺で甲状腺ホルモンが過剰に作られてしまう病。
(症状)倦怠感、発汗、イライラなど
(見た目)首元が腫れる、手先が震えるなど
(脈拍)安静時で1分間に100回以上※正常値:60~90回
・40代以降…橋本病※10人に1人は体質を持っている
首の正面、のどぼとけのすぐ下にある甲状腺で甲状腺ホルモンが作られなくなる病。
(症状)倦怠感、冷え、汗をかかない、便秘など
(見た目)頬や足がむくむなど
(脈拍)安静時で1分間に40~50回程度※正常値:60~90回加齢すれば誰でも不定愁訴は現れます。でも、年だから、とあきらめる前に、もしかしたら、ホルモンの病気ではないか。視点をかえるだけで、助かる人たちもいるんです。
たとえば、ワタシの母はバセドー病です。年の割に活発で、いつも汗をかいて、熱いヒトなので、若いんだなと思っていましたが、実は病気だったんですね。甲状腺ホルモンは、血液循環や体温調整に関係が深く、基礎代謝を増やして、体温をあげる働きがありますから、甲状腺ホルモンが過剰になると体温が上がる。自律神経である交感神経を活発化するアドレナリン。ほらっ。アドレナリンがみなぎる、なんていいますでしょ。アドレナリン分泌を促す働きもあります。 甲状腺機能低下症は女性に多い病気でして、甲状腺ホルモンが低下して、体温が下がる。冷え症は女性の悩みの典型かもしれません。体質だと思っていたら、案外、甲状腺ホルモンが低かったということ、あると思う。ホルモンの採血検査は簡単ですから、内科を訪ねるとよろしい。 ワタシも先日の診察では、また下がったか、という0.78。下限は0.72~1.52が正常値で一応範囲内ですが、半錠、増量してもらいました。 疲労や倦怠感は個人差があり、仕事で多忙だったり、ストレスを抱えると、誰だって疲れます。だから、しんどそうにしていると、若いのに、とか、みんな忙しいんだ、という視線を感じる時、あるんですが、普段にもまして疲れやすい、無償に疲れる、というとき、ホントはホルモンの病気なんじゃないか、疑ってもいい気がします。経験則からね。 甲状腺機能亢進の場合、新陳代謝が高まっており、働かなくても疲れているはずです。気持ちが高ぶっていますから、活発に動くようですが、周りにたいし、カリカリしますし、夜寝られません。その実、疲労しています。 一方、甲状腺機能が落ちると、肉体的に精神的に活動が鈍くなります。倦怠感といいますか、とにかく何もできなくなる。やろうとする気力が抜けてしまって、一日ぼっーとしてしまう。ワタシ、患者会の活動をしていて、机の前に座るんですが、背中から冷たい汗がじわりとして、ペン一つ、もてなくなる時期、ありました。仕事でもミスばかり起こして、このままでは続けられなくなると思いましたもん。とにかく、昼間っから眠いんです。普通の疲れ、というのとは違う。いらい、チラーヂンは欠かせない生活維持アイテムなんですな。くわえて、糖尿病だと思うんです。自分の場合は。インスリンは活動に必要なエネルギーを調整するホルモンですから、身体が効率よくエネルギーを使えなくなっている状態なわけですから、これもまた、疲れやすくなる。 なお、副腎皮質ホルモンが低下しても、エネルギー産生が低下しますから、やはり、疲れるんですね。ストレスと闘うホルモンであって、ストレスが高まりますと、下垂体から副腎皮質へホルモンの指令が走ります。エネルギーを調整し、身体の抵抗力を高めるなどして、ストレスから守ろうとするんです。このホルモンは、多すぎても少なすぎても、抵抗力が弱くなります
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