長谷川きよし

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もう長くフランスのパリに暮らし活動するアルゼンチン出身のケーナ奏者、ウニャ・ラモス作曲のスペイン語歌詞の曲『灰色の瞳 AQUELLOS OJOS GRISES』は1974年に長谷川さんが日本語の歌詞で加藤登紀子さんとデュエットしてヒットした名曲。最近では椎名林檎さんが気に入って長谷川きよしさんとデュエットされたので、耳にされた方もあるかもしれません。(Youtube上で聴けるのでこちらもぜひ一聴を。)

タニィはブエノス在住時代、たまたま日系人友人Mさんからウニャ・ラモスのCDをプレゼントされたのでこの曲にも親しんでいましたが、まさか日本で日本語カバーされているとは知らなかったのです。CDを頂いたのは10年以上前ですが、すでにパリへ移住したウニャ・ラモスのCDは当時入手困難だったので友人Mは日本でのヒットを知っていてプレゼントしてくれていたのかもしれません。不思議なご縁を感じました。
『死んだ男の残したものは』(武満徹×谷川俊太郎×長谷川きよし)
のるぷさんがご自分のブログで、武満徹さんのことを書いていらっしゃった。
それを読んでいたら、久しぶりに懐かしい曲を思い出してしまった。

武満徹さんが曲を書き、谷川俊太郎さんが詩を書いた
『死んだ男の残したものは』という曲だ。
確か、ベトナム戦争に対する反戦歌だったと思う。

学生時代、友人にこの歌が大好きでよく歌ってた男がいた。
下宿の部屋が隣り同士で仲良くなったのだけど、
まだ30代の半ばだったのに交通事故であっけなく死んでしまった。

彼の実家は岩手の盛岡。
その葬式の帰り、東京へ戻る電車の中で思わず知らず口ずさんだのは彼の好きだったこの歌で・・・。


この曲、いろんな人がカバーしているけど、今回は長谷川きよしさんの歌声を選んでみた。
久しぶりにじっくり聴いたけれど、大地震や原発事故があった後だけに、
メロディにも歌詞にも昔とは違った味わいを感じてしまった。
その味わいを最も感じさせてくれたのが長谷川きよしさんの歌声だったというのが、その理由だ。

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