イキガミ星新一

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小学館から発売され9月27日から公開されるTBS製作映画の原作となった漫画「イキガミ」の内容が、
星新一の小説「生活維持省」に似ているとして、星新一の次女、マリナさんが18日、小学館に抗議して
いたことを公式ホームページで明らかにした。小学館側は「『イキガミ』は作者、間瀬元朗氏のオリジナル作品であり、
『生活維持省』とはまったく違う創作物」と反論している。

星新一公式サイトによると、若い国民の命をランダムに奪うことによって国家の繁栄を保つ法律のある国を舞台とし、
法律を施行する若い公務員が死亡予定者に選ばれた若者の家へ向かう、という「イキガミ エピソード1」の設定が
星新一の「生活維持省」の設定に酷似しているとして、漫画を発売する小学館へ抗議した。

これに対し、小学館側では「作者・間瀬元朗氏も担当編集者も、最近になるまで星先生の『生活維持省』という作品を
読んだことはない」「太平洋戦争当時の徴兵のための召集令状―いわゆる『赤紙』のイメージを物語の設定部分として
用いた」として、星作品との関連を否定する公式見解を発表。この全文は星新一公式ページに掲載されている。

回答に対し、マリナさんは公式ページで「残念ながら、私としてはまだ納得できていませんが、この文章の掲載をもって
私から小学館への問い合わせ及び抗議は終わりにし、判断はそれぞれの読者のみなさまにおまかせしたいと思います」
として、これ以上抗議はしない考えを示した上で、「主張していることを多くの方に正しく理解していただくため」
として、小説「生活維持省」を18日から3日間、サイト上に公開している。

小学館は「作品についての検証はお互いに綿密に行いました。結果として星先生の公式サイトに双方の見解が併記される
ことになりました。その一事をもって、実情をご理解ください」(広報室)とコメントしている。

「イキガミ」は製作TBS、瀧本智行監督、松田翔太主演で映画化され、27日から東宝配給で公開される。
headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080919-00000919-san-ent

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