ガーディアンヒーローズ

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XBLAタイトルとして復活するトレジャー往年の名作アクション『ガーディアンヒーローズ』のインタビュー記事がGAME Watchに掲載。そこからゲーム内容だけでなく、開発の裏話など面白い情報が色々と判明したので、かいつまんでご紹介します。

『ガーディアンヒーローズ』の続編を作るという企画を立ち上げたが、SS版が出たのは15年も前で、もう誰も『ガーディアンヒーローズ』なんて知らないだろうという話になり計画は流れてしまった。
XBLA版を出して、多くの人に触ってもらい面白いと感じてもらえれば次に繋がると考えた。トレジャーとしては続編を制作する気満々。
XBLA版の制作期間は約1年半。
16:9に対応したことで画面が広くなり遊びやすくなったほか、12人同時対戦を実現できた。

■ストーリーモードについて

ストーリーモードにおけるオンライン2人協力プレイではボイスチャットに対応している。
ステージ分岐の数や条件はオリジナル版と同様。
一度選択した選択肢はどのステージに進むか分かるようになる。
難易度についてはオリジナル版はそのまま移植したが、アレンジ版は大きく変えた。難易度はEASY/NORMAL/HARDの3種類で、EASYは凄く簡単に、HARDは凄く難しくしてある。HARDは初プレイだと1面でゲームオーバーになってしまうほど。
気絶時間の上限追加、ガード中の押し返し追加、バックステップで敵をすり抜ける、キャラクター性能、ボタン変更など多くの調整が入っているが、これらは全て爽快感を重視したもの。ハーンのレバー入れ大攻撃も、SS版では0.5秒程度見ているだけの時間があるが、スパッと終わるように調整してある。他のキャラクターも極力見ているだけの時間を減らしている。
Xbox360はアナログコントローラーが主体のため思わぬ方向に入力されてしまうことがあったので、レバー入れ攻撃を廃止し、小・大から小・中・大ボタンへと変更した。(※アレンジ版)
アンレジ版をプレイするとオリジナル版はかなりもっさりしたように感じると思う。実際、ゲーム全体を通してプレイした場合、オリジナル版は40~50分かかるが、アレンジ版は20~30分程度とテンポが良くなっている。

■オンライン対戦について

対戦人数を最大6人から12人にしたことに大きな理由はなく、勢いで作ってしまった。アメリカのプレイヤーとも遊べる。
対戦ルールは、時間無制限が「デスマッチ」に、X時間連続バトルが「ポイントマッチ」へと名称変更されている。
「ポイントマッチ」は制限時間内により多くのポイントを獲得したプレイヤーが勝利というルールなので、設定した時間内でずっと遊べる。
キャラクター単位で使用できる必殺技のON/OFFを設定可能など細かなルール編集を行える。これは、性能的に壊れたキャラクターが多くいる中で、ルールを細かく設定できた方が長く遊べると考えたから。プリセットルールもいくつか用意してある。
対戦ルールの名称は最大16文字で“ひらがな・カタカナ・英数・漢字”など自由に使える。カスタムマッチで検索した時に、その対戦ルール名がセッションの名前として表示される。

■新モード「アーケード」「トレーニング」「ギャラリー」について

「アーケード」は、プレイヤーの体力がなくなるまで敵を倒し続けるモード。最大で21体の敵が同時に登場する。360体倒すことができればアワード獲得。ランキングに対応(全キャラ総合/キャラ別)している。
「トレーニング」では、コンボのダメージが表示されたり、状況を変えながら練習できる。
「ギャラリー」は、BGM・キャラクターなどを閲覧できるモード。SS版のOPムービーも解像度そのままで収録。キャラクター紹介では各キャラの属性も確認できる。ストーリーモードにおける分岐も確認可能。

■グラフィックスについて

基本的にSS版の素材から作っており、メインメニューからSS版を再現したオリジナル、XBLA向けのフィルターなどを施したアレンジの2つを選択可能。
グラフィックスは、国内だけでなく、海外のマーケティング担当からの意見も踏まえて調整した。キャラだけでなく、魔法のエフェクトなども多く追加してある。
SS版のビジュアルは、XBLA版を作った後に3ヶ月かけて後から入れたもの。SS版の絵をエミュレートするのは難しい。
オンライン対戦時のグラフィックスは、各参加者の設定が反映される。ビジュアル設定が異なる同士を同期させるのは大変だった。

■移植作業について
エミュレーションではないが、オリジナルのプログラムをXbox360上で動作させないとプレイ感覚を残せないため簡単にはいかなかった。
移植の元となるソースデータの記録媒体が8mmビデオテープだった。これを読める機材がトレジャーにはなく、セガ社内で探しまわってようやく見つけた。
最初は「目コピ」しようと思っていたが、色々と見た結果無理と判断。
XBLA版のオリジナルモードはSS版の完全移植ではない。16:9に作りなおしたり、ハングアップするバグも修正してある。

■その他

ボイス量は主人公クラスだと約2~5倍に増加。SS版ではしゃべらなかったキャラにもボイスが入っている。
サウンドエフェクトの量は6倍。
SS版ではメモリの関係上実現できなかった対戦も可能。例えば全員神様でもOKだが、その場合少し処理落ちする。
主人公など主だったキャラクターのボイスはSS版からの流用だが、SS版でボイスのなかったキャラについては新たに収録した。ただし、王国騎士だけは当時の音声が見つからなかったので違った音声を使用。
しゃべるようになって初めて王国魔導士が女性だと知り驚いた。
XBLAではあまり多くの実績を入れられないため、ネタ的なものは諦めて、全キャラを出現させるまでのモチベーションを保てるようなものを設定した。通信対戦必須の実績はない。


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